香港と台湾のメディアが伝えるところによると、先般、台湾大学の「三峡キャンパス」では簡体字の学習を促すため、「簡体字の識字コンテスト」が開催された。台北大学の学生たちは「授業中に、中国大陸部で出版された簡体字を使った書籍を利用しており、簡体字を使った授業はまだ開設されていないが、みんなはネットなどの道で簡体字を自修することができる」ことを明らかにした。
台北大学歴史学部主催の「繁体字・簡体字識字コンテスト」で、参加者たちは簡体字の成語を繁体字に転換することが求められ、それをパスするために、簡体字の記事を読んだり、時事についての質問に答えたりすることとなった。そのうち、連戦国民党主席の大陸訪問とともにはやることになった「九二共通認識」や「五つの共通認識」などの言葉もコンテストのテーマとなった。
商科、法学、文学などの学部からの参加者たちは「大陸部の経済が急速に成長するにつれ、両岸間(台湾省と大陸部)の交流は時代の流れとなっている。当面、われわれは英語や日本語を勉強するほかに、簡体字も勉強し、さらに大陸部の法規、市場経済の状況及び文学の発展にも注目している。簡体字と繁体字はもともと同じルーツのものであるので、簡体字の識字はそれほど難しくない。難しいのは政治やイデオロギーの壁を越えることであろう。また、当面、大陸部の市場は世界で最もダイナミズムに富むものとなっている。経済と文化の強力な促進により、台湾の大学では簡体字の学習がさらにはやることになろう」と語っている。
「チャイナネット」 2005/05/19