オウンク族

オウンク族は中国北東部の興安嶺、フロンベイル大草原とエルグナ川流域の森林地帯に暮らしている。

オウンク族の人々は歌と踊りが好きで、労働の合間または祭日によく歌と踊りを通じて休憩し、ゲームをし、感情を表現し、歌と踊りの種類と形態も多い。

『ヌガイリ踊り』

『ヌガイリ踊り』農業・牧畜地域に暮らしているオウンク族の女性たちが自分たちで踊って楽しむゲームのような踊りである。踊る時には、一人が踊りをリードし、両足で音頭を取るとともに、たえず即興的にさまざまな生活の中の動作を真似、例えば、片手はひたいの前にし、いま一つの手は掌を上向きにして腰に当てる「眺める」姿勢、しゃがんで両足で跳ね上がり、両手を交互に腰に当て、いま一つの手で自分の耳たぶを引っぱるようにして「耳輪をつける」動作を真似るなどがそれである。その他の人は歌いながら踊りのリード役の動作を真似る。踊りの軽快な雰囲気とリズム感を強めるため、踊りのリード役は時々みんなを率いてリズミカルな叫び声を出す。動作のテンポの逓増と真似る動作の難度の向上につれて、だんだん追いつけない人が出てきて、このような人はあらかじめ規定されたルールに基づいてゲームとしての懲罰を受けることになる。

『かがり火踊り』

『かがり火踊り』は山の中に住んでいるオウンク族の人々が自分たちで楽しむ踊りである。踊りに参加する人数は限られず、男女の間に間隔を残してかがり火を輪のように囲んで歌いながら踊るのである。聞くところによると、昔の『かがり火踊り』はステップが非常に豊かであったが、現在は遅いテンポから速いテンポまでの3種類のステップが伝えられている。踊る人たちは歌声の中を時計の針の逆方向へ回るようにスローなステップで歩くとともに、後ろへ身を回す姿勢をとり、続いて女性は両腕を男の掌の上に置き、男は両足で交互に前進のステップで跳ね上がり、女性を従えて輪をめぐって回る。踊りがクライマックスに達すると、みんなが輪のような隊形で集り、両足を交互に前へけり出す。右足を蹴り出すたびに、みんなの腕は後ろへ揺られ、頭が前へ寄せられ、左足を蹴るたびに、体が後ろへ仰向きになり、腕を前に振ることになる。こうした動作は伴奏の歌がだんだん速くなるにつれて、やりにくくなり、続けられなくなった時に、みんなが笑いながらそこで踊りを終えるのである。

『ガチョウ踊り』

オウンク族は古代からガチョウをトーテムと見なしてきたので、オウンク族の間では今でもずっと、ガチョウが南方と北方へ飛んでいくことや場所を選んで巣を作ることを真似る『ガチョウ踊り』が伝承されている。踊りの中で、踊り手たちは進みながら両腕を伸ばしてガチョウの翼を広げて飛ぶ姿を真似、同時にみんながまた交互に高低さまざまな声を出してガチョウの鳴き声を真似、それを踊りのリズムと伴奏と見なすのである。

 

 

 

 

「チャイナネット」2005年6月10日




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