世界中国語大会は2005年7月20日から22日にかけて北京で開催されることになった。 6月15日午前、国家対外中国語教育指導グループは記者会見を行い、中国教育部副部長・国家対外中国語教育指導グループ常務副組長の章新勝氏が今回の世界中国語大会の準備作業など関連の状況を紹介し、次のように語った。
今大会は中国政府が初めて開催する中国語をテーマとするハイレベルの国際シンポジウムである。 今大会のテーマは「多元文化の枠組のもとでの中国語の発展」である。大会の主旨は中国政府が対外中国語教育を推し進める政策をPRし、世界における中国語教育の発展をめぐってのいくつかの重要な問題について、国外の各方面からの意見を幅広く聴取するとともに、認識を統一し、最大限に国内外の合力を作り上げ、中国語をより速く世界に向かわせるというものである。
中国はここ数年来、対外中国語教育の普及を非常に重視し、 2004年に国務院は教育部が制定した『中国語ブリッジ・プロジェクト』を認可した。このプロジェクトは以下のいくつかの面の内容を含むものである。
1、孔子学院の建設を加速すること。海外の教育機構と協力しての建設および特許経営などの形を取り入れ、国外で孔子学院を積極的に建設し、できるだけ早くそれを100校の規模に達するようにする。海外の孔子学院は学歴取得のためではない中国語教育、地元の中国語教師育成訓練、中国の優れた文化の伝播を主とする中国語教育と文化交流をくり広げる基地に築き上げられることになる。
2、マルチメディア録音録画教材――乗風中国語、長城中国語を大いに発展させること。中国が開発した「乗風中国語」テキストはインターネットを通じてアメリカの小中学校の中国語教育の展開によりよく協力するものとなっている。このテキストはすでにアメリカの20の州、約1万5000人の生徒の間で試用されており、大方の好評を得ている。同時に、中国が開発した在来の中国語教育のパターンを突き破ったことを長所とするネットワーク教材「長城中国語」は、より多くの中国語学習者のためにさまざまな個性的な中国語学習のスキームを提供するものである。
3、積極的にAP(Advanced Placement)中国語プロジェクトをサポートすること。AP中国語プロジェクトはアメリカ大学理事会がアメリカのハイスクールのために開発したアメリカのハイスクールの生徒の大学予科課程の選択に供するもので、2006年から授業を始める計画である。
4、対外中国語教師の育成を確実に強化すること。「国際中国語教師中国人ボランティアプラン」と「外国語としての中国語教学能力の認定方法」の実施に力を入れ、2007年までに国内外の『外国語としての中国語教学能力証明書』を取得する総人数が1万人に達するようにする。ボランティアを含むさまざまな教師5000人を派遣し、海外の中国語教師20万人を育成訓練する。
5、中国語能力検定試験(HSK)の普及を加速すること。2007年までにHSKを実施する国が50国に達し、受験者数が20万人を上回ることを目指す。
6、対外中国語教育基地の整備に着実に力を入れること。
7、「中国語ブリッジ」基金を積極的に利用して国外の中国語図書館を援助すること。
8、「中国語ブリッジ」による世界の大学生の中国語コンクールの波及効果をさらに広げること。
「チャイナネット」2005年6月16日