外交部の劉建超報道官は28日の記者会見で、日本による遺棄化学兵器処理の問題について、質問に答えた。
――日本の有力紙が28日に伝えたところでは、広州で起きた旧日本軍の遺棄化学兵器による傷害事件について、外務省の高官が27日、日本は迅速に処理をしたいが中国側の対応が遅い、と表明したという。中国はこれをどう論評するか。
日本による化学兵器の遺棄は、日本の軍国主義が中国侵略の中で犯した重大な罪であり、今もまだ各地で中国人の生命・資産や、生態環境の安全に重大な脅威を与えている。今回広州で起きた日本の遺棄化学兵器による傷害事件は、この事実をあらためて説明した。日本政府には、「化学兵器禁止条約」や「中日両国政府による中国国内の日本遺棄化学兵器の廃棄に関する覚書」を厳密に守り、日本が遺棄した化学兵器の廃棄という責任を的確に担い、できる限り早期に、徹底的に日本の遺棄化学兵器を廃棄するべきだ。
中国政府は日本が遺棄した化学兵器の問題を終始強く重視し、処理プロセスの加速のために積極的に努力している。日本こそが行動を取り、日本の遺棄化学兵器の処理プロセス促進に役立つことを多く行うべきだろう。
「人民網日本語版」2005年6月28日