中国の人民による抗日戦争の勝利60周年に合わせ、日本の「撫順の奇跡を受け継ぐ会」が組織した訪問団がこのほど、撫順戦犯管理所跡を訪れた。一行の訪問は、国内外のメディアの注目を受けている。中でも80代、90代という高齢を押して訪中した大河原孝一、高橋哲郎、綿貫好男、島亜壇の4氏は、かつて戦犯として撫順戦犯管理所で再教育を受けた経験を持つ。4氏にとって、今回の「再生の地」訪問は、得がたく貴重な「懺悔(ざんげ)と謝恩の旅」という。
55年前、撫順戦犯管理所には日本の戦犯969人が収容され、再教育が行われた。戦犯らは1956年に次々釈放され、帰国後に「中国帰還者連絡会(中帰連)」を結成。戦争の真相を明らかにし、日中友好を促進するための働きかけに奔走している。2002年には日本の若い世代が「撫順の奇跡を受け継ぐ会」を結成し、中帰連の反戦・平和事業を引き継いだ。
写真(左):中国の戦死者への謝罪のために建てられた石碑の前で、深く懺悔する大河原孝一さん、高橋哲郎さん、綿貫好男さん、島亜壇さん(左から順)
「人民網日本語版」2005年6月29日