南京市に「宝船廠遺跡公園」がこのほどオープンした。中世最大の造船所があった遺跡に造られた公園で、鄭和が西洋を航海するための帆船が数百隻建造されたといわれる。現在、長さ4、500メートルの造船所跡が3カ所残っている。南京市博物館は2003~2004年にかけて、遺跡にあった6番目の造船所跡を発掘。造船工具や船舶用部材などが1500点余り出土したほか、中大型の舵(かじ)などが10点近く発見された。遺跡公園には3造船所跡を中心に、航海記念碑や彫刻作品を展示。出土文物展示館も併設するなど、往時の盛況ぶりが再現されている。
「チャイナネット」2005年7月12日