60年前の1945年、当時14才の学生であった私が、中国で戦乱の中から生き抜き、中国の人々に教えられ、身を以って歴史の教訓を学び、新中国の建設に中国人民と共に参加し、加えて北京と上海での勉学の13年間で多くの教えを受けた。1958年に日本に帰国以来47年間、日本と中国との貿易・技術・投資協力促進に身を投じた。60年間の日本と中国の橋渡しの思い出は数え切れない。
特に、日本国際貿易促進協会は1954年創立以来50年余りに亘り日中両国関係の改善、貿易・投資・技術合作促進、国交回復、平和友好条約締結促進、改革開放への協力に全力を投入してきた。60年代から私もこの訪中にはほとんど参加し、身を以って相互交流と深い対話による日中両国間の政治経済両面に亘る健全な協力の発展に努力してきた。
また、協会と私は、一貫して両国の貿易投資実務、生産技術・管理、法律(経済、特許、商標)の交流を重視し、日中両国各専門分野の交流を推進し、大量の専門団の派遣、受入、交流と数多くの展覧会・商談会を行ってきた。
21世紀に入り、日中両国の貿易は双方の努力により、昨年1,670億ドル、日本の対中貿易投資は累計470億ドル、33,000項目に達した。日中両国の経済関係は相互協力、相互依存、共同発展の不可分の段階に入っている。
60年の教訓は歴史の教訓を鑑みとし、経済・政治両面の健全な協力を未来に向けて発展させることが、両国国民と国家の安定と繁栄につながる道であることを教えてくれている。 |