在日中国大使館は25日午後、抗日戦争勝利および世界反ファシズム戦争勝利60周年を記念する映画上映会を催した。上映作品は海南友子監督の「にがい涙の大地から」。上映会では王毅大使が次のようにスピーチした。
これは日本の友人である海南友子氏が監督・撮影・編集した作品だ。日本の遺棄化学兵器が中国の人民の生命と財産にもたらした重大な損害をありのままに記録し、当時の日本軍国主義の中国侵略が犯した深刻な犯罪行為を再び暴露した。この作品の制作は、1人の良知ある日本人の歴史に対する責任感、侵略戦争に対する憎悪、平和への渇望と希求を反映するものだ。より多くの日本人、特に若者がこの作品を観て、かつて起き、今なお残る残酷な事実を適切に理解し、どのように歴史問題に正しく対応し適切に処理するかを真剣に考え、実際の行動によって侵略に反対し、戦争を放棄し、人類の平和と良知を守ることを望む。
本日の上映会は、在日大使館による一連の中国人民抗日戦争勝利・世界反ファシズム戦争勝利60周年記念活動の序幕を開くものだ。今後、大規模な記念活動のほかに、在日の中国系市民や留学生を集め、または協力する形で、さまざまな記念活動を催していく。こうした記念活動の目的は、歴史の教訓を心に深く刻み、歴史問題に対する日本の正しい対応と適切な処理を促すことにより、中日関係の健全で安定した発展を実現することにある。
日本軍国主義が当時発動した中国侵略戦争は、中国の人民に深刻な災難をもたらし、日本の人民にもその害を深くこうむらせた。この歴史は忘れることはできず、避けることもできず、わい曲することはなおさらできない。ここから有益な教訓を汲み取り、歴史を鑑(かがみ)とする基礎の上に、未来を切り開くべきである。
「人民網日本語版」2005年7月26日