中国歌劇舞劇院が創作した大型ミュージカル「南京1937」が5日、南京市で上演された。南京大虐殺の悲惨な情景をミュージカルという形で表現した初の試みだ。
「南京1937」は次のエピソードを伝える。
著名な中国系米国人女性研究者・張純如(アイリス・チャン)は、かつて南京で多くの中国人難民を助けた米国人女性・ヴォートリンの日記を発見し、そこに記された南京大虐殺の残虐行為に驚愕する。真相を明らかにするため、彼女は渾身の力を込めて「ザ・レイプ・オブ・ナンキン――第2次世界大戦の忘れられたホロコースト」を執筆するが、やがて極度の抑鬱状態に陥り、最後は崇拝するヴォートリンと同じく自殺するに至った。
「人民網日本語版」2005年8月8日