山西省永済市にある。北周時代の建立。鸛雀(コウノトリ)が楼上に生息していたのが、その名の由来。元代初めに戦火で焼け落ち、1997年に再建された。楼からは前に中条山を仰ぎ見ることができ、下に黄河を見下ろすことができる。その雄大で美しい風景から、歴代の文人墨客が多くの詩を詠い残している。なかでも唐代の詩人、王之浼の作『鸛雀楼に登る』がことに有名だ。鸛雀楼一帯は現在、楼をめぐる独特の文化や、底の深い黄河文化、特色ある地域の歴史や文化などに肌で触れられることから、山西省南部の新たな観光地となっている。
「チャイナネット」2005年8月