「南京大虐殺史料集」(張憲文・編)第1集8冊が、江蘇人民出版社から出版された。中国社会科学院の重点研究課題として、同史料集は全20冊、1千万字余りになる予定。
第1集8冊の各タイトルは、「戦前の南京と日本機による空襲」「南京防衛戦」「生存者の日記と回想」「米国宣教師の日記と書簡」「犠牲者の死体埋葬」「外国メディアの報道とドイツ公館の報告」「東京裁判」「日本軍将兵の日記」。編集者は国内、日本、米国、英国、ドイツ、中国台湾省の公文書館、図書館、各種資料館に赴き、大量の資料を収集。加害者、被害者、第三者の3方面の史料をカバーしている。特に、南京大虐殺の証人と生存者による口述資料を収集し、南京大虐殺が否認を許さない事実であることを力強く証明した。
また、特別テーマとして「中国軍が南京防衛のため日本軍に対する作戦の歴史的資料」「日本軍が南京大虐殺の犠牲者の死体を埋めた情況に関する資料」「中国侵略日本軍将兵による日記、書簡、回想と証言」「西側関係者による南京大虐殺の文字資料」「南京大虐殺の生存者の証言」「極東国際軍事裁判と中国国防部による戦犯軍事法廷の史料」――などを設け、各方面から史料を収集している。いずれも、南京大虐殺と関係のある貴重な史料だ。
「人民網日本語版」2005年8月22日