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日本軍遺族の名誉回復請求棄却 殺人競争訴訟

中国侵略日本軍の野田毅・向井敏明元少尉の遺族らが、ジャーナリストの本多勝一氏と毎日新聞を「名誉毀損」で訴えた訴訟で、日本の東京地方裁判所は23日、公開謝罪と3600万円の損害賠償を求める原告側の請求を棄却した。

1937年11月30日から12月11日、中国を侵略した旧日本軍の第16師団歩兵19旅団第9連隊第3大隊の野田毅・向井敏明両少尉は、上海から南京への行程で殺人競争を展開した。当時の「東京日日新聞」(現「毎日新聞」)は、両少尉による「百人斬り」の経過を連載し、時間と場所を明記しただけでなく、殺人の過程と数字も明記した。さらに文と共に写真も掲載しており、信頼できる報道である。両少尉は戦後、南京軍事法廷で死刑に処された。

「朝日新聞」の記者だった本多勝一氏は1970年代に中国で実地調査を開始し、殺人競争を含む南京大虐殺の真相を同紙に連載。後に「中国の旅」「南京への道」などの著書にまとめた。

2003年4月28日、野田毅・向井敏明元少尉の遺族である向井千恵子氏ら3人は、関連報道と著書が事実に背き、当事者と遺族の名誉を毀損したとして、「朝日新聞」「毎日新聞」「柏書房」と本多勝一氏を相手取り訴訟を起こした。

勝訴後、本多勝一氏は「人民日報」に対し、「私のすべての報道は事実に基づいて書かれている。原告側が提訴した意図は、これを突破口として南京大虐殺を全面的に否認し、さらには日本による中国侵略をも否認しようとするものだ」と指摘。さらに「本判決は日本が中国を侵略した歴史が確固たる事実であることを証明した。日本人はドイツ人のように戦争の罪に真剣に向き合い、歴史を徹底的に反省しなければならない」と強調した。

「人民網日本語版」2005年8月24日

 
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