中国新聞社のウェブサイト「中国新聞網」の報道によると、日本・東京都杉並区の市民団体「戦争体験者杉並100人の声の会」が28日午後、同区内で3回目の総会を開き、同区の教育委員会に、扶桑社の歴史教科書を採用する決定を撤回するよう要求すると決議した。
共同通信の報道によると、決議は、扶桑社の歴史教科書が歴史を歪曲し、戦争を美化していると指摘。日本の未来を担う子どもたちが、誤った歴史教育を受けることがないよう希望すると述べた。また、同区教育委員会が「新しい歴史教科書」を採用する過程で、多くの法律に違反しており、採用決定は杉並区民の民意を表すことができないと指摘した。
同団体代表の八木ヶ谷妙子さん(92歳)は「現在の日本政治は非常に危うい。戦争の残酷さと愚かさを語り伝えることは、戦争を経験した私達の歴史的な使命です」と話した。
「人民網日本語版」 2005年8月29日