上海市の淞滬抗戦紀念塔で3日朝、「平和の鐘」落成式が行われた。1千人近くの上海市民が訪れ、中国人民抗日戦争と世界反ファシスト戦争の勝利60周年を記念した。「世界を愛で満たそう」の歌声の中、各界の代表が市民とともに「平和の鐘」を60回鳴らし、紀念塔下の壁の前に献花した。抗日戦争の元兵士、青少年代表らは口々に「歴史を銘記し、未来を拓き、中華民族の振興のために貢献する」と語った。
「平和の鐘」は重さ1.5トン、高さは抗日戦争終結の「1945年」にちなんだ1945センチ。上側の口径は「8・13淞滬抗戦」(1937年の第2次上海事変)にちなんだ813センチ、下側の口径は「1・28淞滬抗戦」(1932年の第1次上海事変)にちなんだ1280センチだ。口の周りに彫り込まれた8枚のハスの花弁は、8年に及ぶ抗日戦争を象徴し、上部の4頭の竜は、当時約4億人だった中華民族を象徴している。鐘には「歴史を銘記し、過去を忘れず、平和を大切にし、未来を拓く」という言葉と、抗戦に向かう軍や民衆の姿が刻まれている。字の両側に刻まれた「回」の字に似た紋様は、「血と肉で築かれた万里の長城」を表している。
「人民網日本語版」2005年9月4日