これまでの10年間に、中国は性別平等と女性発展を促進する分野で重要な進展をとげ、成績は衆目の認めるものである。
同時に、中国政府は、経済・社会発展レベルなどの要素の制約と制限を受け、特に経済構造を調整し、社会主義市場経済体制を確立し、完全なものにする過程で、性別平等と婦女発展を促進する面で多くの新しい状況と新しい問題に直面している。これらの新しい状況と新しい問題は、女性群集の社会階層の区分が日ましに複雑になり、女性の生存、発展、権益保障の必要が多様性を呈していること、異なる地区、階層、群集の婦女の発展にアンバランスの現象がわりに目立っていること、歴史と文化の中に残った男女不平等の古いきまりやしきたりがまだ完全に取り除かれておらず、婦女の権益を侵犯する現象が一部の地区で程度の差こそあれ依然として存在していることである。中国では、性別平等と婦女発展の全面的促進は任重くして道遠しである。
いくらかゆとりのある社会を全面的に建設する新しい歴史的時期に、中国政府は国情と社会主義の調和のとれた社会を建設するという戦略的高度から出発し、人間本位で、全面的に協調する持続可能な科学的発展観を樹立し、男女平等の基本的国策を一歩進んで貫徹し、法によって婦女の権益を保障し、婦女発展綱要の目標と要求を実行に移し、女性が政治、経済、文化、社会、家庭生活などの面で男子と平等な権利を享有するように促進することに努める。中国政府は引き続き社会各界が共に性別平等と婦女発展の促進に参与するのを支持するとともに、国連などの関係国際機構および各国政府との交流と協力を強化し、世界範囲内の平等、発展、平和を推進することに積極的な貢献をするであろう。