第59回国連総会は13日午後、国連特別首脳会合で採択する「成果文書」の草案を承認し、14日に開幕する首脳会合に審議を付託することを決定した。
草案は「ミレニアム開発目標」の迅速かつ全面的な実現を目指す各国の決意を改めて示している。
テロリズム対策では、草案からテロリズムの政治的定義に関する内容が削除されたが、第60回国連総会でテロリズムに関する国際条約の制定に全力を尽くすことを強調している。
また、「平和構築委員会」の設立や、同委員会の組織機構に関する規定が盛り込まれている。また国連総会に対し、国連事務局の5年間以上の活動案を存続させるべきかどうかを審議するほか、国連の監督・監査活動を強化するために、独立した監督諮問委員会の設立を考慮するよう求めている。
安全保障理事会改革については、いかなるタイムリミットも設けず、同問題の進展について年内に評価を行うよう求めたのみ。「人権理事会」については、各国の設立への決意に言及したものの、「人権理事会」の使命や規模、構成員などについては第60回国連総会に決定を委ねている。
国連特別首脳会合は14日、150カ国の首脳がニューヨーク国連本部に集まって、3日間の日程をスタートする。国連史上で最大規模の首脳会合となる。会議では「成果文書草案」を審議、採択する予定。
「人民網日本語版」2005年9月14日