台湾の有名な学者の李敖氏が19日午後北京に到着し、「神州文化の旅」(神州=中国の美称)をテーマとする大陸部訪問を開始した。1949年に台湾に渡って以来、初の大陸部訪問だ。李氏は北京首都国際空港で短い記者会見を開き、「わたしは1948年、天津まで1人汽車に乗り、さらに船で上海に行き、その後転々として台湾に渡った。当時は連日の戦火で国は至るところ破壊され、ひどく荒れ果てていた」と述べた。ここまで話すと李氏はやや感情がたかぶった様子で「わたしはついに今日、生きて帰ってきたのだ」と語った。
李氏は今回、北京大学、清華大学、復旦大学などで講演を行う。北京では故宮や法源寺などの名所を参観するほか、少年時代に学んだ小学校と中学校も訪問する予定。
「人民網日本語版」2005年9月20日