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中国北部の最も長い歴史を持つ遊牧民――トゥワ人の今と昔

国家クラスの景勝地、新彊ウイグル自治区のカナスでは、神秘に満ちた美しい景観を満喫できるのはさることながら、中国北部の最も長い歴史を持つ遊牧民の一つであるトゥワ人の村落を訪れ、ユニークな民俗を体験するのもいまひとつの楽しみと言える。

トゥワ人の人々は世々代々、遊牧と狩猟を生業としてきた。現在、カナス村とその隣の禾木村には2900人のトゥワ人が住んでおり、そこで使われているトゥワ語はチュルク語系に属する言語で、中国に現存する希少言語の一つである。トゥワ人はチベット仏教を信仰しているが、シャーマニズム信仰の名残も目にすることができる。

カナス景勝区は中国で唯一のトゥワ人の人たちの居住地域であり、400年このかた、その部落は完全な形で保存されており、氏族・血縁の意識は今でもトゥワ人の人々の間で大きな影響力を持っている。後ろに山を控え、湖に臨んだ形となっている原始的な情趣に富む家屋は、自然の景観に織りなされ、カナスという美しい「生きた絵巻物」の中で欠くことのできない一景となっている。

今ではトゥワ人たちは、地元の観光資源を生かして、観光業の発展に取り組んでいる。今年の1-8月の観光収入は3.28億元にのぼり、内外の観光客を41万人も受け入れた、ということである。

「チャイナネット」2005年9月27日

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