香港大学の新型伝染病国家重点実験室、脳認知科学国家重点実験室が4日、科学技術部の承認を受けて使用段階に入った。2実験室は、大陸部以外に設置された初の国家重点実験室となる。
中華医学界の鍾南山会長によると、新型伝染病国家重点実験室には、バイオセーフティーレベル3対応の実験室、ウイルス・細胞・分子生物学実験室などがある。研究の重点は新型肺炎SARS(重症急性呼吸器症候群)や鳥インフルエンザなどに置かれる。
鍾会長によれば、新型肺炎SARSのワクチン研究は、すでに臨床試験の第2段階に入っている。第1段階では、ワクチンが安全で、副作用がないことが分かっているが、ワクチンにより体内にできた抗体がどの程度の期間維持されるかは、まだ解明されていない。
「人民網日本語版」2005年10月5日