世界銀行のウォルフォウィッツ総裁は18日、北京で行われた記者会見で、「世界銀行は中国との関係を非常に重要視している。中国との協力をさらに強化したい」と述べた。

ウォルフォウィッツ総裁は、ここ20数年間に中国が遂げた大きな進歩と発展を称賛し、「中国の経験はその他の国や地域に啓示をもたらした。世界経済における中国の役割が大きくなるにつて、中国の経験は他地域にも恩恵を及ぼすようになるだろう」と指摘した。

世界銀行が中国への支援を継続する理由について、ウォルフォウィッツ総裁は「世界銀行は世界の人口最多国との協力を軽視できない。しかも中国は貧困緩和や地域間格差の縮小、経済モデル転換などで、引き続き大きな課題に立ち向かっている」と強調。また「どの国にも重視する発展分野がある。中国の重点発展分野である貧困緩和は、世界銀行の活動の重点でもある」と述べ、現在、世界銀行が中国に毎年提供している借款は約10億ドルに上ることや、これは人口の多い中国にとって多いものではないことなどを説明した。ウォルフォウィッツ総裁は「中国の発展に伴い、世界銀行と中国とのパートナー関係は、より堅実かつ効果的なものへと変わっていくだろう」と述べた。

「人民網日本語版」2005年10月19日