中国経済の急速な発展につれ、エネルギーの消費も増えている。過去20年間において、中国では経済発展に必要なエネルギーは半分が開発により、半分は節約によるという目標を達成したにもかかわらず、省エネは世界の先端レベルひいては平均レベルに比べて大きなギャップがあり、全般的に言えば、高成長、高消費、高汚染、粗放的拡張および外延を主とする成長パターンを脱してはいない。
統計データによれば、2004年、中国のエネルギー消費総量の増加スピードは国内総生産(GDP)のより4.1%速くなった。鉄鋼、セメント、電解アルミニウム、不動産投資が倍増したため、多くの地域では石炭、電力の不足が顕在化した。
2004年6月に国務院で原則的に可決された『エネルギーの中・長期発展に関する計画綱要(2004-2020年)』は、省エネとエネルギー構造の調整・最適の組み合わせをエネルギー問題を解決する重点の中の重点とし、もともと2005年には法律として制定される『可再生エネルギー開発利用法』は2004年12月に全人代常務委員会に提出された。
国家発展改革委員会が組織し、作成した中国はじめての『省エネ中・長期特定計画』は2004年末に公表された。同『計画』は火力発電の石炭消費など主要産品の単位消費指標に関し、具体的な規定を行った。2010年には、全体としての指標は前世紀90年代初期の世界先進レベルに達するか、あるいはそれに近づき、石炭燃焼工業ボイラーなどエネルギー消費設備の生産効率は6年後には世界先進レベルに達成するか、あるいはそれに近づき、自動車、モーター、家庭用電器のエネルギー消費指標は世界先進レベルに達することになる。
「チャイナネット」2005年10月28日