農業産業化の規模を引き続き拡大し、農業の現代化レベルを全面的に向上させることは、ここ数年来、農業の国際競争力を強化するうえでの重要な一環であり、総投入額は30億元余りに達した。2004年に、農業部の手配で、中央財政の農業産業に対する支援プロジェクトは35件、投入資金は3000万元、省クラスの財政投入は5000万元、銀行融資は約1億元、企業および農家自らの資金調達は6億元余りに達した。いま、582社の国家重点企業と2000社にのぼる省クラスの一流企業をはじめ、さまざまな形の仲介機構が農家・生産基地と結びつく枠組みが形成されている。とうもろこし加工、牛乳業、養鶏などの産品および生産企業の市場におけるシェアはかなりのウェートを占め、産業の発展、価格の形成に対してますます重要な役割を果たしている。

2003年以来、国は先端技術の農業生産における応用を推し進め、農産品の輸出による外貨獲得能力の向上を目指して、次のような六つの農業ハイテク産業化モデルプロジェクトを重点として実施した。これらモデルプロジェクトの中には、良質で新しい品種の育種の産業化、高効率の無汚染栽培・養殖技術の産業化、農業節水技術・精細標準技術の産業化、農産物・副業生産物の精細加工技術の産業化、無汚染型農業関連製品（肥料、飼料）の産業化、農業科学技術情報システムの構築などが含まれている。中国科学技術部の打ち出した「主要農産物を対象とする精細加工」プロジェクトは、「第10次5カ年計画」期の重要な科学技術プロジェクトと指定され、同プロジェクトが達成された後、一部の技術分野は世界の先進レベルとのリッケージが実現する。同時に、「乳業の発展」、「節水農業」という二つのプロジェクトも、中国科学技術部の重要な応用科学技術専門プロジェクトに組み入れられた。

「チャイナネット」2005年10月28日