中国は観光資源が非常に豊富で、美しい山と川、豊富多彩な風俗と民俗、雄大な古代建築物、珍しい動植物と数え切れないほどの名所旧跡があり、またユニークな特色をもつ伝統演劇、音楽、踊り、そして世界に名を馳せるグルメなども加わって、毎年数多くの内外観光客を引き付けている。
いま、中国では世界で規模が一番大きく、発展スピードが一番速く、潜在力が一番大きな観光市場が形成されている。2004年における入国観光客数は前年より19%増の1億903万8000人余り、観光による外貨収入は前年比47.8%増の257億4000万ドルに達し、16の主要国の入国観光客数は例年より大幅に増え、史上最高を記録した。
世界観光機構の統計データによると、中国は世界で伸びが最も速い新たな観光客源の国となり、アジア一の観光客源の国となっている。現在、中国政府の認可を得て国民が自費で行けることになった観光目的地国と地域は90に達し、正式に行けるようになった63の観光目的地国と地区にはEUの25カ国も含まれている。
中国公民の外国への観光の一人当たりの消費は世界で最高の国の一つとなっている。国際アジア太平洋地区観光調査機関の統計データでは、ゴールデインウイークの期間の海外での中国人観光者の一日の平均消費は175ドル(ショッピングを含まない)で、ドイツ商会の調査では、中国人観光者のドイツでの一日の平均消費支出はアメリカ人の117ドルに次ぐ110ドル、スイス情報ネットの調査では、中国人観光者のスイスでの一日の平均消費支出は各国の中でトップの313ドルとなっている。
世界観光理事会(WTTC)の大まかな予測では、中国観光業は向こう10年間に10.4%の年間伸び率を示すことになり、中国は世界で4番目の観光業経済体となると見られている。また、世界観光機構の予測では、2020年には、中国は世界一の観光目的地国と4番目の観光客源の国となり、毎年外国への観光者数は1億人に達すると見られている。
「チャイナネット」2005年10月28日