湿地保護 

中国には6594万ヘクタールの豊富な湿地資源があり、そのうち、天然湿地は3620万ヘクタール、湿地総面積はアジアで一位、世界で4位。

湿地の種類が多く、分布も広く、干潟、河川湿地、沼沢湿地、貯水池湿地などの5種類、28のタイプに分けられ、世界で湿地の種類が最も豊富な国の一つである。中国は1992年に『国際湿地条約』に加盟した後、さまざまな湿地天然保護区が535カ所設置され、40%にものぼる天然湿地および国の重点保護動物33種が保護区内でちゃんと保護されることになった。そのうち、海、湖、川などの岸辺や森林の周辺にあるものが多く、国際重要湿地リストに登録されているものが30カ所もあり、面積は343万ヘクタールに達している。チベットのラサのラル湿地は世界で海抜が最も高く、面積が最も大きな都市部にある天然湿地であり、強力な保護措置の実施で、湿地面積はすでに20世紀末の6平方キロ足らずのものから現在の6.2平方キロまで回復し、沼沢湿原を主とする植生カバー率は95%以上にも達している。

2000年11月に施行しはじめた『中国湿地保護行動計画』には、2010年までに中国は人間の活動による天然湿地減少の傾向を抑止し、2020年までに、退化するか、消え失せた湿地をしだいに回復させることが定められている。

国務院が2003年に批准した『全国の湿地保護プロジェクト計画』では、2030年までに、中国の湿地自然保護区が713カ所に、国際的重要湿地が80カ所に達し、90%以上の天然湿地が効果的な保護を受けられるようにするとともに、湿地140万ヘクタールを回復し、国家クラス湿地の保護・利用モデル区53カ所を作り上げ、湿地の保護・管理・整備システムを充実させるとされている。

「チャイナネット」2005年10月28日



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