中国の絶対多数の人口は農村におり、農村(県と鎮を含む)の義務教育段階における生徒は1億6000万人もいる。全国の95.2%の小学校、87.6%の中学校、71.5%の高校が県・鎮と農村に設けられている。国は1995年から2000年まで「貧困地域義務教育プロジェクト」を実施し、中央財政は39億元、地方政府は100億元を貧困地域の義務教育条件改善のために支出した。中央財政は2004年にさらに専門資金100億元を計上し、2003年の58億元より72.4%増えた。
中央農業放送・テレビ学校は20数年にわたる運営を通じて、世界で最も大きな農村遠隔教育機構となった。現在、それは分校3000校と従業員4万6000人を有し、放送、テレビ、衛星ネットワーク、インターネット、録音・録画教材などの手段を利用して、延べ1億余人の農民に農業技術を伝授し、農村のために800余万人の実用型人材を養成した。
教育部の計画によると、今後5年間に、政府は措置をとって西部地区で9年制義務教育を基本的に普及し、青・壮年の非識字者を基本的に一掃し、中部および東部地区で9年制義務教育のレベルを高め、農村の小中学校の現代遠隔教育の発展を積極的に推し進め、農村の義務教育の管理体制を充実させることになっている。
「チャイナネット」2005年10月28日