世界文化遺産のリストに登録されている安徽省の古い村落、西逓と宏村はこのほど、中国中央テレビ主催の「中国の最も魅力のある名鎮」の評価活動で、2万余りの鎮の中からベスト10に選ばれた。
宏村は宋代から築造され始めたもので、800年以上の歴史がある。ほぼ完璧に保存されている明・清時代の民家、ユニークで美しい水系、村の背景となっている延々と続く山々は山水画のような美しい風景を織り成し、「山水画の中の村」と言われている。
宏村はユニークな牛の形に配置されている村として広く知られている。村の西側の山・雷崗は牛の頭のように高くそびえ立ち、村の入り口あたりの2本の古木は牛の角、数百軒の民家が牛の体、村をめぐるように民家の前を流れるせせらぎは牛の腸、川にかかった4本の橋は牛の足、村の真ん中にある「月塘」と呼ばれる池は牛の胃袋、その川が最後に流れ込む村の南側の湖は牛の腹部に当たる。このような巧みな設計は、村人の用水・防火の便宜を図るほか、気温を調節する役割も果たしており、往時の人々の知恵を表したものと言える。
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写真は宏村の入り口。写真の手前の湖は南湖。 |
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写真は明代から築造され、徽派書院の代表格とされている南湖書院。 |
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写真は月塘。 |
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写真は往時の情緒が漂う宏村の町並み。 |
「チャイナネット」2005年11月8日
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