専門家たちは北京五輪マスコットの経済価値は25億元に達すると見ている。オリンピック大会の核心的な識別元素として、マスコットは登場して以来人々に喜ばれてきた。それとともに、マスコットにからんだ莫大な利益が人々の注目を集めることになった。
小さいアニメーションに無限のビジネスチャンス
1972年にミュンヘンで開催された第20回オリンピック大会でマスコットが初登場した。その際に、ドイツ連邦共和国のアーチストたちは心を込めて、猟犬のイメージのマスコットをデザインし、同オリンピック大会のシンボルとした。それ以後、オリンピック大会は「赤字を出し、手にするのは名声のみ」という状態にピリオドを打ち、五輪経済に潜在する巨大な収益を顕在化させることになった。オリンピックと関連のあるどの産業に潜在するビジネスの価値もますます人々に注目されようになっている。五輪マスコットはさらに、オリンピック大会の不可欠なものとなった。
これまでの夏季オリンピック大会のマスコット
これまでの数回のオリンピック大会において、いくつかのマスコットが現れた。2000年シドニー五輪大会の三つのマスコット、つまり、オリー(OLLY)、シド(SYD)、ミリー(MILLIE)の価値は2.13億ドルとなった。2004年アテネ五輪大会のマスコットの「アテナ」と「フィボス」はギリシアに2.01億ドルの収益をもたらした。
2008年北京五輪のマスコットは中国経済にもたらす収益はどのくらいであろうか。北京五輪特許商品販売企画は始動したばかりであるが、五輪マスコットは同販売計画の中心的存在となった。向こう数年間に、マスコットはさまざまな五輪記念品において使用されるとともに、マスコットの経済収益がますます明らかなものとなると見られる。
「チャイナネット」 2005年11月