山西省の元「慰安婦」、万愛花さんなど10人が日本政府に謝罪と損害賠償を求めた訴訟で、日本の高等裁判所は19日、原告の控訴を棄却する判決を下した。万さんらは日本政府に賠償金2億円と正式な謝罪を求めて控訴していた。北京の日刊紙「京華時報」が伝えた。
日本の中国侵略戦争の女性被害者による対日訴訟の中国側代表・張双兵氏は20日、「日本の高等裁判所は判決の中で、10人の原告が日本の中国侵略戦争の期間に残酷な蹂躙行為を受けた事実を認めたものの、『訴訟の時効が過ぎている』ことと『個人が国家を起訴することはできない』ことを根拠に、原告の訴えを退けた」と説明し、さらに「かつて陵辱を受け、すでに余命いくばくもない10人の老人たちにはきわめて不公平なことだ」と述べた。
万さんら10人は、1998年に日本の裁判所に提訴し、2003年の一審判決で敗訴していた。今後、最高裁判所に上告し、日本政府に公平な取り扱いを求める。
「人民網日本語版」2005年11月21日