安徽省含山県の陵家灘村で見つかった卜占に使用した玉亀と長方形の玉片が、このほど科学出版社の『中国出土玉器全集』に掲載された。考古学者が今から4500年前の墓の地中から発見。現時点で、国内最古の卜占用具の可能性が極めて高いという。
中国文物学会玉器研究員会の専門家・古方氏によると、玉亀は背甲と腹甲の2つの部分に分かれ、上面に上下左右が相対する複数の円孔が穿たれている。紐を通して固定するのに用いられたと思われる。玉片は出土した際、背甲と腹甲との間に挟まれていた。横11ミリメートル、縦8.2ミリメートル。上面に八角形の文様が刻されている。
古方氏は「玉亀と玉片が一緒に置かれていたことは、2つの玉器は日常の生活用品、また装飾品でもなく、ある種の宗教的意義のもつ用具であることを物語っている」と話す。
「チャイナネット」2005年11月25日