青蔵高原でこのほど実施された地質調査で、青蔵高原から古人類の活動を示す遺跡5カ所が見つかった。うち4カ所は今から約1万年前の旧石器時代のものとみられる。
1999年から始まったこの調査は、中国地質調査局が合計3億元を投じ、調査チームを組織して行なったもの。人間の生活が不可能な「無人地帯」に踏み込んで、その地質調査を行い、今年9月に完了した。
国土資源部中国地質調査局の孟憲来局長の21日の話によると、同調査に参加した研究者たちは西蔵(チベット)自治区の薩カツ県東部、仲巴県窮果郷西北部で、古人類が生活していたとみられる遺跡5カ所を発見し、石器、陶片など350点あまりを収拾した。4カ所は旧石器時代のものとされ、今から約5000年-7000年前のもの。1カ所は新石器時代とみられる。祁漫塔格山のふもとに広がる更新世晩期に形成された扇状地では、多くの石器が発見された。また、拉孜県付近では古墓群なども見つかった。
「人民網日本語版」2005年12月22日