北京市門頭溝区東胡林村にある先史時代の遺跡

約1万年前の新石器時代早期のものと見られている。2005年にこの遺跡からさまざまな動植物の遺跡と新石器時代早期の膝を曲げた形で葬られている墓がみつかった。華北地域における新石器時代早期の諸文化の間のつながりや文化の発展にとっての研究に重要な資料であるばかりか、発掘された墓は、北京ひいしては華北地域の新石器時代早期の古人類の研究にとっても得がたい科学的な拠り所となるものである。

湖南省洪江市高廟新石器時代の遺跡

遺跡下部の堆積層はユニークな文化の様相を呈しており、「高廟文化」と一応名づけられている。2005年の発掘作業では、約7000年前の大きな祭祀の場所が発見された。先史時代の宗教祭祀の場面を再現しているため、古人類の食物の構成、牧畜業の起源及び当時の生態環境を研究する上での貴重な資料となっている。

江蘇省の句容、金壇周代墓地群

江蘇省の寧常、鎮溧高速道路の沿線一帯にある。2005年に行われた急ピッチな発掘作業の際に、幾何学模様が刻まれた陶器や、原始的な青磁など、長江以南地域の特色のあるさまざまな文物が3800件出土した。今回の発見は、商・周の頃の中国中央部の文化と原住民の文化との関係、中華文明の一体化のプロセスなどの重要な課題の研究にとって重要な意義をもつものである。

山西省絳県横水西周墓

山西省絳県横水鎮の横北村にある。2004年末から今日までに、考古学者たちは発掘作業の中で、80余りの墓を発見した。そのうちの夫婦合葬墓は規模が大きく、副葬品も多いことで、とくに注目されている。晋文化の中心区である山西省の南部では、新たに「倗国」の遺跡が確認されたが、専門家はこの合葬墓を「倗国」のものと見ている。今回の発見は、晋文化と晋国の歴史、ひいては西周の歴史を全面的に認識する上で、重要な意義を持っている。

新疆ウイグル自治区于田県の流水村にある青銅時代の墓

2003年から2005年にかけて、考古学者が流水村一帯で65の墓を発見した。出土した人間の骨に対する初歩的な鑑定によると、3000年前には、昆侖山の北部地域ではいろいろな種族の人々がすでにこの一帯で生活していたことが明らかになっている。

流水村の墓は、昆侖山の北麓一帯で発見された最初の青銅時代の墓であるとともに、同地域で発見された最も早期の古代文化の遺跡でもある。これは昆侖山の北麓地域の古代住民の文化の様相を知るための手がかりともなるものである。

西安の唐代長安城大明宮の丹鳳門の遺跡

丹鳳門は唐代の大明宮の南表門であり、唐の皇帝が即位、年号の変更、大赦などを宣するところでもあった。この遺跡は唐の大明宮遺跡の全体的な保護作業にとって確実な手がかりとなるばかりではなく、古代の都に対する考古学的研究及び中国古代の建築史の研究にとっての現物資料となるものでもある。

炭素13および窒素15による分析法で古代人類の食物構成に対する研究とその新たな進展

出土した遺跡や遺物を手がかりにすることは、古代人類の食物の構成を研究する上でのこれまでのやりかたであるが、現在、炭素13及び窒素15による分析法も利用されることになった。骨の中に残されたこの二つの元素を分析することによって、直接情報を入手する方法である。これは異なった地域の古代人類の食物の構成、環境及び農業、牧畜業の状況などの課題を研究する上での重要な参考資料となるものでもある。

「チャイナネット」2006年1月23日