中国電力企業聯合会の王永干秘書長(事務局長)は18日、「2006年経済情勢と企業改革の分析予測会」で、今年は稼働開始する発電設備が例年より多く、電力と石炭の供給不足が徐々に好転するとの予測を示した。電力不足という問題自体は依然として存在するものの、不足の程度と範囲は大幅に縮小するとみられる。
王秘書長によると、今年稼働開始する予定の発電設備の容量は、約7500万キロワットで、1949年以降では最高。これにより、全国および各地域の電力供給の状況は変化するとみられる。
試算によると、今年、全国最大の電力不足は第1四半期に南部と華中地域に現れると予想され、不足量は800万~1千万キロワット。原因は、渇水期における水力発電の発電量不足。他の地域は、基本的に需給のバランスが取れるか、あるいは電力が不足する見通し。夏季に予想される最大の電力不足は、第3四半期に華東・華北地域に現れるとされ、不足分は500万~700万キロワット。夏の電力消費ピーク期に現れる見込み。
「人民網日本語版」2006年2月19日