河南省内黄県梁庄鎮三楊庄南部で20日、前漢時代(前202年~後8年)晩期の村落とみられる遺跡が見つかった。現地で過去に黄河が流れていた場所で見つかり、河南省文物管理局の記者会見によると、この村落は2千年以上前、黄河の氾濫で地中に埋まったとされる。学術上の価値は、火山灰に埋もれたイタリア・ポンペイの遺跡に匹敵する可能性もあるという。三楊庄の遺跡の中には、耕作中だったことがわかる広い田畑が完全な状態で残っており、漢代の農耕文明と耕作制度の研究する上で一次資料となることが期待される。専門家は、「この遺跡は過去の認識を正すだけでなく、中国農学史をも変える可能性がある」と考える。
写真(1):遺跡の発掘現場=河南省内黄県梁庄鎮三楊庄(資料写真)
写真(2):三楊庄の遺跡で見つかった井戸(資料写真)
写真(3):三楊庄の遺跡で見つかった、倒壊した家屋(資料写真)
「人民網日本語版」2006年2月21日