羅豪才・全国政協副主席 提案に関する活動報告

3月3日午後、中国人民政治協商会議第10期全国委員会(第10期全国政協)第4回会議が北京で開幕した。全国政治協商会議の羅豪才副主席は第10期全国政協第3回会議以降の提案に関する活動報告を行った。同報告の内容は次の通り。

第10期全国政協第3回会議以降、全国政治協商会議の委員、参与諸機関および諸専門委員会は計4660件の提案を提出した。審査を経て、4496件が立案された。そのうち、全国政協委員による提案は4288件。8つの民主党派中央委員会および全国工商連合会の提案は170件、人民団体、分野別諸グループ、全国政協の専門委員会の提案は計38件。

第10期全国政協第3回会議以降、全国政治協商会議は提案の上程・交付・処理についての会議を開き、会議の期間に審査・立案された提案を中国共産党中央委員会、全国人民代表大会常務委員会、国務院、全国政治協商会議、中国人民解放軍中央軍事委員会の関連部門に上程、交付した。最高人民裁判所、最高人民検察院弁公庁、関連のある省、自治区、直轄市の中国共産党委員会・人民政府、関連のある人民団体などの155の機構がこれらの提案の処理を担当することになった。2006年2月20日までに、99.29%の提案が処理され、提案者に回答を送り届けた。

第10期全国政協第3回会議以降、提案の中で提起された事柄の中で、処理された、あるいは処理する計画に組み入れられたものは総数の83.29%に達した。条件の制約によって一時解決できないことについて、担当機関は提案者に対して説明を行った。全般的に見て、2005年の提案の処理には新たな進展が見られた。

一、 指導者がよりいっそう重視することになった。温家宝総理、賈慶林中国人民政治協商会議主席、および何人かの副総理、国務委員など、提案の活動について指示を与えた指導者は延べ22人に達した。

二、 提案者との交流を強化した。担当機関は提案を解決する過程において、調査・研究、座談、訪問、電話による交流などさまざまな形で、提案を提出した委員、民主党派中央委員会と積極的に検討した。これは幅広く歓迎された。

三、 提案の解決と提案解決を担当する機構の仕事の改善に結びつけた。

四、 提案解決の後続の作業を強化した。提案解決の担当機構はすべての提案について回答をしたばかりか、一連の具体的な措置を通じて、さらに提案・建議の成果を着実なものにした。

第10期全国政協第3回会議以降、中国人民政治協商会議常務委員会は「中心をめぐって、大局に奉仕し、質を向上させ、実効を重んじる」という方針にのっとり、提案の質の向上と処理の成果・実効を提案活動の重点として、積極的かつ穏当に提案活動を推し進めてきた。

(一)、全国政治協商会議第五回提案活動座談会の主旨を貫徹し着実なものにし、提案活動の制度化の仕事を推し進めること。

(二)、提案の質を高めることに努め、提案の役割を十分に発揮させること。

(三)、提案処理の活動のメカニズムを健全化し、提案解決の実効を向上させること。

(四)、広報を強化し、提案活動の影響力をさらに拡大すること。

(五)、地方の政治協商会議機関との連係を密にして、提案活動のレベルを全面的に引き上げること。

2006年は「第11次5カ年計画」の最初の年である。新たな情勢と新しい任務によって、全国人民政治協商会議の提案活動には、より厳しい要求が提出されることになった。2006年に、「中国共産党中央委員会の全国人民政治協商会議の活動を強化することについての意見」を真剣に貫徹し、着実なものにしなければならない。次の提案活動の重点をとらえることに力を入れなければならない。

一、 提案の質をさらに高める。

二、 提案の解決をより実効のあるものにすることを促進することに努める。

三、 提案活動における各機関の協力を強化する。

四、 提案活動の担当機構の自らの建設を強化する。

過去を振り返るならば、提案活動は着実に推し進められ、発展し続けてきた。将来に向けて、提案活動の責任は重くて大きなものであり、任務の達成は極めて困難がある。鄧小平理論と「三つの代表」という重要な思想の導きのもと、科学的発展観を全面的に貫徹し、事実に基づいて実効を求め、さらに励み続けて、わが国の経済と社会の発展が確実に全面的な調和の取れた持続的発展のプロセスに転じる中で、政治協商会議の提案により大きな役割を果たせよう。

「チャイナネット」 2006年3月3日


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