国務院の温家宝総理は5日、第10期全国人民代表大会(全人代)第4回会議で政府活動報告を行い、中国の社会主義現代化事業が昨年、大きな成果を上げたと述べた。温総理は、成果の主な内容を次のように説明した。
▼経済が穏やかかつ急速に発展
昨年の国内総生産(GDP)は18兆2300億元(前年比9.9%)に達した。財政収入は3兆元を超え(同5232億元増)、消費者物価の全体水準は1.8%上昇した。国民経済では、比較的急速な成長、優れた効率、安定した価格という、好ましい局面が見られた。
▼改革開放への重要なステップ
一部の重点分野や重要段階における改革で、新たな進展を遂げた。昨年の貿易総額は1兆4200億ドル(同23.2%増)、実行ベース外貨導入額は603億ドル、昨年末の外貨準備高は8189億ドル。
▼社会事業に新たな進歩
科学技術、教育、文化、衛生、スポーツなどの事業が、全面的に発展した。中国の有人宇宙船「神舟6号」の打ち上げ成功は、中国が一部の重要な科学技術分野で世界先端レベルに達したことを示す。
▼国民の生活が一層改善
都市部で昨年、970万人が新たに就職した。都市部居住者の1人当たり可処分所得は1万493元(物価変動の影響を除いた実質成長率は前年比9.6%増)、農村部居住者の1人当たり純収入は3255元(同6.2%増)だった。
「人民網日本語版」2006年3月6日