温家宝総理は5日、第10期全国人民代表大会第4回会議で行った政府活動報告の中で「対外開放をさらに拡大し、内外双方の市場と資源をより良く活用しなければならない」と述べた。温総理はさらに、次のように述べた。
貿易の成長モデルを転換し、輸出入構造の改善を重視し、貿易不均衡の改善に努める。独自の知的財産権やブランドを持つ、高付加価値の製品・サービスの輸出を支持し、エネルギー消耗や環境負荷の大きな製品や、資源型製品の輸出を引き続き規制する。加工貿易モデルの転換や向上、合理的な布陣を推進する。輸入を適度に拡大し、先進技術、重要設備、国内で不足している資源の輸入を増やす。外資を引き続き積極的かつ有効に活用し、外資利用の質を高める。サービス分野の対外開放を拡大する。条件を満たす企業の海外進出、国際ルールに沿った対外投資や多国籍経営、海外での加工拠点・販売サービス網・研究開発拠点の設置を支持する。政策的支援とサービスシステムを構築し、対外投資の調整とリスク管理のシステムを整備する。
世界貿易機関(WTO)加盟に伴う移行期間は、今年でほぼ終了する。各種対策の実行への緊迫感を高めなければならない。国際経済活動に対する管理体制を改善し、貿易と投資の円滑化を進める。WTOのルールを運用し、重点産業におけるリスク対応能力と国際競争力の向上を支援する。貿易紛争に対応するための有効なシステムを整備し、貿易摩擦を適切に処理する。地域経済協力と自由貿易協定(FTA)に向けた交渉を段階的かつ重点的に進める。WTOの新ラウンドにおいて建設的な役割を果たしていく。
「人民網日本語版」2006年3月6日