外交部の李肇星部長は7日午後3時ごろ、北京・人民大会堂で開かれた記者会見で、国際情勢や中国の外交政策について記者の質問を受けた。中日関係について、李部長は「日本との善隣友好協力を発展させるという中国の基本方針に変わりはない。われわれは引き続き、胡錦濤主席が昨年4月23日にジャカルタで示した『5つの主張』に基づき、中日関係の改善と発展に積極的に努力していく」と表明。「5つの主張」の内容を繰り返した。
李部長はさらに「歴史問題においては、中国の人民は被害者だ。現在のカギは、日本の一部指導者に、自らの誤った行動を正すに足る勇気と誠意を見せてもらうことだ」と強調した。
5つの主張(概要)
「中日共同声明」、「中日平和友好条約」、「中日共同宣言」の3つの政治文書を厳密に順守し、実際の行動により21世紀の中日友好協力関係に力を入れる。
「歴史を鑑(かがみ)とし、未来に向かう」ことを的確に堅持する。日本は厳粛かつ慎重な態度で歴史問題を処理してほしい。
台湾問題を正しく処理する。日本政府が、台湾問題に関する約束を実際の行動で示すよう望む。
対話と対等な協議を通じ、中日間の対立点を適切に処理する。
双方の幅広い分野での交流と協力を強化し、民間の友好的往来を強化する。
「人民網日本語版」2006年3月7日
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