胡錦濤国家主席(中国共産党中央委員会総書記、中央軍事委員会主席)は11日午後、第10期全国人民代表大会(全人代)第4回会議の解放軍代表団全体会議で、代表の発言を聴取し、重要な演説を発表した。
胡主席は演説の中で、現在の国際情勢、国内情勢を深く分析し、主に次のように述べた。
第11次五カ年計画(2006~10年)の期間は、中国が小康社会(いくらかゆとりのある社会)を全面的に建設する上で重要な時期だ。国防と軍隊の現代化建設「三歩走発展戦略」(三段階の発展戦略)の実現にとっても重要な時期だ。われわれは必ず、国際情勢の発展と変化、そして中国の安全保障情勢が直面する新たな状況や特徴をはっきりと認識し、中国の経済・社会の発展と国防建設の段階的特徴をはっきりと認識して、国防・軍隊建設加速の責任感と緊迫感をより一層強めていかなくてはならない。
国家主権保護と安全保障を第一に据え、憂患意識をより高め、中国の特色ある軍事変革を加速し、軍隊の全面的建設を強化し、軍事闘争の準備を加速して進め、国家主権の保護、統一、領土保全、安全保障という神聖な職責を断固履行し、国家発展の重要な戦略的チャンス期を守り、小康社会の全面的建設という目標を実現するため、安全保障面の強力な保証を提供する必要がある。
科学的発展観を、国防・軍隊建設の重要な指導方針として堅持し、国防・軍隊建設が速く、かつ良く発展するよう推進し、軍隊の危機対応、平和保護、戦争抑制、戦闘勝利などの能力向上に努め、新世紀の新たな段階の軍の歴史的使命を適切に履行する必要がある。
「人民網日本語版」2006年3月12日
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