2006年3月11日午後、国家環境保護総局の周生賢局長は人民大会堂での記者会見で、内外記者が特に関心を寄せている松花江汚染事故の善後措置の最新状況を明らかにした。
中ロ両国間の水域の水質保全について周局長は次のように語った。「昨夜喜ばしい知らせが入りました。」即ち、ロシア側と中国側の同じ水域に対する観測がまったく同じ結論に達したことである。この結果は翌年の春に二次的汚染発生の可能性がないことを示している。現在、中ロ両国は環境面で全方位的な協力を展開している。先般、ロシア自然資源相は北京で双方の協力について幅広く意見交換をおこない、多くの共通認識に達し、関係方面の取り決めに調印した。
中ロ双方は松花江水域の協力に満足の意を示すものであり、すべての問題において合意に達した。中国共産党中央と国務院は松花江に対する長期整備を高度に重視しており、特に事故発生後の善後措置においてよりいっそう力を入れてきた。
周局長はまた松花江汚染善後措置の段取りを明らかにした。一、効率的な作業を通して沿岸の人々の安全な飲用水を確保する。この目標はすでに達成した。二、松花江流域の環境に及ぼした影響についての評価。1千人に上る環境専門家の観測、分析、シミュレーション・テストの結果、松花江流域の魚類、乳製品はいずれも食用することができ、流域の農牧業には影響はなく、黒竜江のグリーン農業にも影響はない、という結論が引き出された。最後の結論は今年の春に二次的汚染が発生する可能性がないことである。
松花江の汚染事故でのロシア側への補償について、事故発生後、両国政府、関係部門と地方は経常的かつ緊密な連係を保ち、タイムリーに情報を交換した。特に肝じんな時期においては、中ロ両国はいずれもが高度に責任を負う主旨のもとで、相互支援、相互理解に努め、汚染事故の善後措置を共同で進めている。
両国間は、松花江の水質汚濁によってもたらされたすべての問題は話し合いによって解決できると考えている。中国側は事故の善後措置を非常に重視し、とくに事故処理グループを設置した。彼らははりつめて仕事に取り組んで、近く結果が見られることになろう。その時には一般に公開する。
松花江の長期整備計画について、計画の策定はすでに緒についており、それには三つの特徴がある。一、松花江の整備を三河(淮河、海河、遼河)、三湖(太湖、巣湖、テン池)と同じ重要な位置におく。二、水質汚濁を整備の重点とし、飲用水の安全確保を特に重要視する。三、整備計画を省に下達し、責任、目標、任務、資金をともに省に交付することをしている。
「チャイナネット」2006/03/12
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