58歳の小学校教師・陸永康さんは、貴州省・黔南布位族苗族自治州の三都水族自治県にある羊福民族学校に勤務する。陸さんは生後9カ月の時、小児麻痺のため膝から下の筋肉が萎縮し、膝で這うことしかできなくなった。20歳を迎えた1968年、村の教師がすべて他地域に流出する中、陸さんは小学校教師として初めて教壇に立ち、「跪きながら教鞭を取る」という長い教師生活が始まった。それから36年間、陸さんは山道を膝で這いながら毎日学校に通い、教壇に膝立ちしながら子供たちを教え、広範囲に散在する生徒たちの家庭を一軒一軒訪問した。04年、事情を知った現地の共産党幹部が、陸さんに病院を紹介。同年6月、手術を終えた陸さんは、補助器具を使い、生まれて初めて自分の足で立ち上がった。
写真(左):子供たちとともに遊ぶ陸永康さん
写真(右):杖を頼りに、家庭訪問のため山のぬかるみ道を進む陸さん
「人民網日本語版」2006年3月24日