全国の農村では現在、衣食の足りる生活レベル「温飽」の水準に達していない貧困人口が2365万人、年収683元~944元の低所得人口が4067万人で、貧困者・低所得者は合わせて6432万人になる。中国の貧困扶助事業は、貧困脱出だけでなく、貧困脱出後の生活安定にも力を入れるべき新段階に入った。現在、四川省南充市で開かれている2006年全国扶貧弁公室主任会議で明らかにされた。
同会議で発表された「中国農村扶貧開発綱要(2001~2010年)」実施中間評価では、次の点が明らかになった。
▽綱要実施後の5年間で、「温飽」の生活レベルに達しない貧困人口は、2927万人から2365万人になり、562万人減少した。
▽低所得人口は6102万人から4067万人になり、2035万人減少した。
同会議はさらに、第11次五カ年計画期間(2006~2010年)における扶貧事業の主な目標として▽農村貧困人口の貧困脱出を解決し、段階的に収入増加を図る▽社会主義新農村建設の要請に合わせ、貧困農村14万8千カ所で全村挙げての貧困脱出計画をほぼ完了させる――などを挙げた。
「人民網日本語版」2006年3月29日