外交部の劉建超報道官は8日の定例記者会見で、中日関係に関する記者の質問に答えた。
――7月にロシアで開かれる主要国首脳会議(G8サミット)前までに小泉首相が靖国神社に再び参拝しなかった場合、中国は日本の首脳会談開催に向けた努力を称賛するか?
日本がもし中日関係を本当に改善したい誠意を持っているのであれば、日本の指導者はA級戦犯が祭られている靖国神社に参拝するという誤った行動をやめ、誠意を見せて正しい態度で中日関係を処理しなければならない。
――中日両国の首脳の相互訪問が途絶えていることで、中国の利益が損なわれているという認識はあるか?
中日関係が平和であれば両国に利益があり、対立すれば両国に害があることは歴史が証明している。現在の状況は中日両国のいずれにとっても良くない。われわれはこのような状況が続くことを望んでおらず、中日関係がなるべく早く改善され、発展することを望む。関係の改善と発展について、中国側には原則がある。つまり、日本は歴史問題で正しい行動をとらなければならず、日本の指導者はA級戦犯が祭られている靖国神社への参拝をやめなければならない。そうして初めて、両国の関係の改善・発展に必要な雰囲気と条件が整う。胡錦濤国家主席は、関係改善と発展に向けた中国の誠意と立場をたびたび述べている。日本が中国の立場を理解し、歩調を合わせ、歴史問題で正しい行動をとることで、両国の関係を改善し、各分野での協力を強めていきたいと中国は望んでいる。
「人民網日本語版」2006年6月9日