胡錦涛国家主席は9日午後、人民大会堂で、キルギスタンのバキエフ大統領と会談した。双方は、友好交流を拡大し、実質的な協力を更に強化し、今後もよき隣国、パートナーであり続けることを確認した。
胡錦涛主席は「中国とキルギスタンが国交樹立してから14年、両国の関係は順調に発展し、明らかな成果も上がった。両国は負の遺産であった国境問題を全面的に解決し、『中キ善隣友好協力条約』及び『中キ10カ年協力綱要』も合意した。政治的にはお互いを支持し、経済的には相互利益を得られるような協力を進め、文化面では学び合い、安全保障では密接に協力していく」と述べた。
バキエフ大統領は、中キ関係の発展を積極的に評価し、「過去14年間、中キ両国は、政治、安全保障、経済貿易、文化などの分野、さらに上海協力機構など国際組織においても、実りある友好と相互利益のある協力を進めてきた。わが国は今後も、様々なレベルで合意された文書を遵守し、台湾問題に関する中国の立場と、(新疆ウイグル自治区の分裂を図る)3股勢力を打ち破るための中国の努力を支持する」とした。
胡錦涛主席は、中キ関係を高度に重視する、としたうえで「キルギスタンと共に努力し、以下の6つの分野でさらに協力を進め、友好協力関係を発展させたい」と述べた。
(1) 条約を遵守し、伝統的な友好をより強固なものとする
(2) 指導者レベルの往来を維持し、政治関係を更に強化する
(3) 実務的な交流を深化し、お互いに利益を得る関係を実現する
(4) 文化交流を拡大し、友好の基礎をさらに広げる
(5)安全保障の協力を強化し、地域の安定を維持する
(6) 多面的協力を密接にし、平和と安定を促進する
バキエフ大統領は、胡錦涛主席の提案に賛同し「経済貿易の分野で両国は、10カ年協力綱要に基づき、また両国政府の経済貿易協力委員会の機能を更に発揮し、更に成果を上げたい」と応じた。
会談後、両国首脳は「中キ共同声明」に署名、続いて中キ経済技術協力協定など、13の協力文書の署名式に出席した。
写真: 人民大会堂で歓迎を受けるバキエフ・キルギス大統領(右)と胡錦涛主席
「人民網日本語版」 2006年6月10日