保険会社の投資活動に関する規制が、国務院の承認により近く大幅に緩和される。中国保険業監督管理委員会の呉定富主席がこのほど明らかにした。
呉主席は新政策について、「海外・国内両市場をさらに開拓し、保険業と銀行業、証券業と関連産業による協力を強め、保険業の急速かつ安定的な発展の促すうえで、大きな影響を与える」としている。
新政策の主な内容は次の通り。
▽保険会社による銀行への資本参加(公開株・未公開株の取得)を認める。保険会社がすでに資本参加している商業銀行のうち、管理や経営が良好で、顧客資源に恵まれるケースについては、さらなる提携強化を支援する。
▽条件を満たす保険会社については、総資産の15%を上限に、外貨を購入して海外市場へ投資することを認める。一部には、インフラ設備のテストプロジェクトや鉄道建設など、重要なインフラ事業への投資もを認める。現在の資本市場の情勢に合わせ、保険会社の運用資産について、株式への投資上限を約2%引き上げ、運用資産の3~4%程度とする。
「人民網日本語版」2006年6月12日