一、代表選出方案の確定
方案は代表人数、比率、構成、選挙方法などを包括している。毎回、全国大会前には中央委員会が次回代表大会の代表選出方案を提出している。主要な項目は以下の通りである。
1、党員数により、一定の比率で代表人数を確定する。15回大会の代表総数は2048名、その中、中央からの特別招請代表は60名、16回大会の代表総数は2120名である。
2、内外形勢、党の中心任務及び党員構成の変化に基づき、代表の年齢、文化レベル、職業、民族等の比率を確定する。近年、党幹部の革命化、青年化、知識化、専門化要求に適応するため代表大会代表の定員配分の若返りが図られており、高い文化レベル、少数民族重視、末端党員重視の原則が確定されている。党内老幹部の定員枠もあるが、著しく減少している。
3、代表条件の確定。
4、選挙単位の確定。省、自治区、直轄市の党委員会は固定した選挙単位であるが、同時に党の所属組織関係の変化に伴い中央直属機構、中央国家機構と直属単位、武装部隊の中から若干の選挙単位が確定されている。15回大会の時には36の選挙単位があったが、16回大会では38選挙単位となっている。
5、選挙方法の確定。第13回大会以来、全国代表大会の代表選挙にはずっと差額選挙が実施されている、差額比率は15%-20%である。
2001年10月、中央から党の16回大会選挙作業の通知が発せられ、選挙単位の配分、代表の条件及び代表構成、代表選出手順、代表定員配分等について具体的な要求が提案された。
二、代表立候補者リストの提案
代表定員の人数、比率、構成を各選挙単位にまで細分した後、各選挙単位の下から上へと数回繰返して推薦(選挙)が行われ立候補者リストが確定される。立候補者の選出は、充分に党内民主の原則を体現している。現任中央指導者といえども必ずしも次回大会の代表ではありえず、関係選挙単位によって立候補者リストに上げられ、当選して初めて代表となるのである。
統計によると、15回大会の時、全国から代表立候補者推薦に参与した末端党組織は95%以上、党員は85%以上に達した。今回の各末端党組織参与率は平均で98%、党員参与率は93%に達し、末端党組織と党員の参与度は著しく高くなっている。
三、代表の正式選挙
全国代表大会開催前の半年ほどの期間中、各選挙単位は下から上へと推薦が行われ、当該単位の党の代表大会或は代表会議の代表(“選挙人”に相当する)を選挙する。その後、当該選挙単位の党の代表大会或は代表会議が開かれ、確定された立候補者の中から差額選挙によって全国代表大会の代表が確定されることになる。半数以上の投票を獲得した者は当選になり、定員数を超えた場合、得票数の多い者は当選。
四、代表資格の審査
各選挙単位の代表が選出された後、中央委員会に報告され代表大会準備機構が予備審査を行う。全国代表大会の正式開催前に代表資格審査委員会を設立し、各選挙単位より選出された代表に対して正式な資格審査が行われる。主に、選挙方案確定の代表条件及び選挙後新たな問題、トラブルがあるか否かを審査する。審査に合格すれば晴れて党の全国代表大会代表となる。15回大会の時には各選挙単位で合計2049名の代表が選出されたが、その中一人は重大なミスを犯したため、所属選挙単位により申し立てがあり、中央の許可を得た後、その代表資格が取消されたので、実際の代表者数は2048名だった。
厳しい選挙手続きは当選した代表の先進性、広範性を確保することが出来、その構成も合理的である。統計によると、2120名の16回大会代表の中には各級党員リーダー幹部以外にも生産業務第一線の代表が含まれている。経済、科学技術、国防、政治法律、教育、宣伝、文化、衛生、体育方面で著しく貢献した党員模範は相当な比率を占めており、そのうち省・部クラス以上の名誉メダルを受賞した先進模範人物は88.5%を占めている。女性代表と少数民族代表の占める比率は、女性党員と少数民族党員が全国党員総数の比率より高くなっている。当選代表の文化レベルも15回大会と比べ著しく高くなっている。短期大学相当学歴以上の代表は1943名おり、15回大会より8.2%アップしている。当選した代表のうち、12名は大革命(1924〜1927年)、土地革命戦争(1927〜1937年)の時、17名は抗日戦争(1937〜1945年)の時に入党した党員で、また24名は解放戦争(1945〜1949年)の時の入党党員である。新中国設立後入党した代表は2067名で97.5%を占め、そのうち第11期3中総会以降に入党した代表は677名で31.9%を占めている。当選した代表の年齢構成はきわめて合理的で平均年齢52.5歳であり、15回大会代表の平均年齢より0.7歳若返り、55歳以下の代表は1338名で63.1%を占めている。
「チャイナネット」 資料
|