衛生部は15日、広東省で、高病原性鳥インフルエンザの疑い例が確認されたと発表した。新華社が伝えた。
患者は31歳の男性で、他地域から深センに出稼ぎに来た労働者。6月3日に発病し、高熱があり、肺炎のような症状が出ている。現在、現地の病院に入院しているが重体という。
調査により、患者は発病の数日前、生きた家きんの売られている現地の市場に数度行ったことが分かった。深セン市と広東省疾病抑制予防センターが、患者ののどや気管から採取したサンプルを検査した結果、H5型鳥インフルエンザの陽性反応が出た。15日、中国疾病予防抑制センターの再検査で、H5N1型鳥インフルエンザの陽性反応が確認された。
中国ではこれまで、鳥インフルエンザの人への感染例が18例報告され、患者のうち12人が死亡した。世界保健機関(WHO)のウェブサイト上の統計によると、現在、世界では鳥インフルエンザの感染者が225人に達し、うち128人が死亡している。
「人民網日本語版」2006年6月16日