青海省と西蔵(チベット)自治区を結ぶ青蔵鉄道の沿線には、高原文明の息遣いを感じさせる遺跡が多数ある。中でも、柳湾彩陶墓地、喇家史前災難遺跡、都蘭吐蕃古墓群は沿線の「3大文物遺跡」とされる。
■柳湾彩陶墓地
新石器時代から青銅器時代にかけての墓が2千余りあり、彩色の施された陶器「彩陶」が約2万点出土している。同墓地は、黄河上流域の大規模な氏族社会の共同墓地であるとされる。(写真1)
■喇家史前災難遺跡
青海省民和県に位置する。4千年余り前の洪水・大地震で被災した村落の姿がそのまま残っており、2001年度の「中国10大考古学新発見」の1つに選ばれた。(写真2は同遺跡から出土した人の遺体)。
■都蘭吐蕃古墓群
柴達木(ツァイダム)盆地周辺部に位置する同古墓群からは、2千余りの古墓が見つかっている。1996年度の「中国10大考古学新発見」の1つ。(写真3は古墓群内の「熱水墓群遺跡」)
「人民網日本語版」2006年6月18日