■嘉業蔵書楼
江南地方で書物を所蔵する4大建築物の1つ。1924年に建てられ、最多のときで60万巻の書を所蔵していた。現在は浙江省図書館が所有する古書の倉庫。建物は回廊式で西洋風の2階建て。52の書庫がある。
■石橋
広恵橋:王廟橋とも呼ばれ、単一の石製アーチ橋。建造時代は不明だが、清代に改修されている。1対の石製獅子が橋のたもとにあるが、造りは非常に精巧だ。
通津橋:単一石製アーチ橋で、宋代の建造。清代に何度か改修された。原名は潯渓橋、俗に大橋と呼ばれている。
洪済橋:単一の石製アーチ橋。明代万暦年間の地方誌にその名がある。俗に新橋と呼ばれている。
■小蓮荘
江南地方にあるその他の庭園と同様、扇亭や石製の中国式の鳥居、築山、竹林などがある。西側に年輪を重ねた数十株のクスノキが並ぶ回廊に、ことのほか目を奪われる。小蓮荘は外園と内園に分かれている。外園の“主役”は約0.07ヘクタールのハス池。池に沿って彫刻の施された長い回廊が続く。池のたもとに造られた先の尖った西洋式の建物が、異国情調を醸し出している。内園にある太湖産の石を積み重ねた築山も魅力的だ。
■頴園
庭園の精巧な造り、整った美しさは格別だ。園内には古木が生い茂り、築山が点在。レンガ彫刻や石刻、木彫など様々な彫刻でその名を馳せている。
■張石銘の旧居
敷地面積は約4000平方メートル。5つの庭園があり、中国・西洋式の部屋の数は合わせて150室。独特の風格を呈し、広大で、建築技法も精巧。とくに優美で生動感あふれる木彫やレンガ彫り、石刻、フランスから輸入されたガラス彫刻などは芸術的、観賞的にもその価値は高く、民俗・建築・文物価値にも優れている。江南地方で屈指の大邸宅。
■百間楼
川沿いに立つ民居の建築群としては、江南地方では希少。明代のもの。当初、「楼房」(建物)が百近くあったのがその名の由来。その後、何度か改修されているが、明代の風格を残しているだけでなく、清代の遺風も感じられる。
「チャイナネット」2006年6月
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