ここ数日間に、中国南部の広い範囲が豪雨に見舞われ、各地で大きな被害が発生している。
写真:18日早朝5時30分頃、広東省英徳市が豪雨に見舞われ、50数メートルにわたり決壊した英徳市牯塘鎮錦潭の3級発電所のダムの堤防
広東省英徳市、水力発電所3基が豪雨で堤防が決壊
17日夜10時~18日早朝5時30分までの間に、広東省英徳市管轄の石牯塘、石灰鋪などの郷・鎮が豪雨に見舞われ、同市域内の水力発電所3カ所が洪水で流され、3.5万人余りが被災し、農作物3.6万数ムー(15ムーは1ヘクタール)が水没し、耕作用の牛49頭、家畜80数頭が流され、道路もひどい被害をこうむり、直接の損害は2700数万元に達すると見られる。
湖南省炎陵市、50年来最大規模の洪水に見舞われ、 2人死亡、1人重傷
18日午前8時、湖南省の湘江の長沙区間の水位が35.37メートルに達し、警戒水位までわずか0.63メートルで、長沙の今年の増水期の最高水位を記録した。連日の雨の影響を受け、同省の一部地域は深刻な被害に見舞われている。特に株洲市の炎陵県は50年来最大の洪水に見舞われ、県全体の被災人口は4万人に達し、そのうち2人が死亡、1人が重傷。
江西省井岡山市、豪雨で12.5万人が被災
6月16日~17日、江西省中部の広い範囲が暴雨に見舞われた。気象観測部門のデータによると、6月16日20時~17日20時の同市の15の県、市が豪雨に見舞われ、井岡山市の降雨は239ミリにも達した。強い降雨が井岡山地域に大きな災害をもたらしている。現地の最新の統計データによると、井岡山市の被災人口は12.5万人余りに達し、農地が広い範囲で水没し、多くの家屋が倒壊し、橋梁68基が流され、280カ所で山崩れが発生している。
福建省永定市、200年一遇の豪雨で送電網と交通が麻痺
18日未明、福建省西部の竜岩市の永定県が豪雨に見舞われ、県政府所在地の送電網が破壊をこうむり、道路も寸断された。
永定県の撫市、坎市、陳東など6つの郷・鎮の大部分の村が水没し、永定県政府所在地の電力供給が全面的に中断し、一部の地域では通信も中断した。永定県の多くのところでは道路が寸断され、永定県政府所在地から撫市鎮、坎市鎮に通じる道路が完全に寸断される事態となった。
18日5時~8時、永定県の降雨量は177ミリに達し、そのうち撫市鎮の6時~7時の1時間以内の降雨量は124ミリに達し、降雨の頻度は200年に一回というほどのものであった。
なお、各被災地の人民政府は災害発生後、武装警察などからなる緊急救援チームを出動させるなど災害の救援に当っている。
「チャイナネット」2006年6月19日