全線運行開始が間近に迫った青蔵鉄道には、民族の特色が随所に散りばめられている。蔵(チベット)族伝統の白い絹帯「哈達(カタ:敬意を表す白い絹の帯)」のような形の橋、西蔵の8つの縁起物が描かれたトンネル、赤と白が交互に並ぶ独特の建築物、蔵族の言葉を採用した駅名――。耳に心地よい名を持ち、あでやかな民族衣装をまとった蔵族の女性のように、優美で多彩な青蔵鉄道は、中国でも最も民族的特徴の濃い鉄道になる。
写真(1):蔵族の伝統的デザインがほどこされた柳梧トンネル
写真(2):西蔵建築の特徴を強調した拉薩(ラサ)駅
写真(3):真っ白な「哈達」を連想させる拉薩河の橋
「人民網日本語版」2006年6月23日